式のあつらえ
素材感や季節の飾り付けができる余白スペースを大切に
山の中の旅館に泊まるのがすきだから自宅でも”旅館ごっこ”がしてみたいという素敵な夢を語ってくださったご夫婦。
そこで建築家がその向こうに「四季を楽しむ余裕のある暮らし」への望みを見出し、日常の中で実現できる仕掛けを設計に盛り込んでいます。
玄関に入るとすぐ、ガラス越しに坪庭の植え込みが目に飛び込むホールは、旅館をイメージされたデザインになっている。
奥に進むと小上りの和室に突き当たる。玄関から最も遠い場所に配置したことで落ち着きと非日常性が備わっています。
また木の格子を取り入れることでより和モダンの雰囲気を演出しています。
もちろんデザイン性だけではなく、キッチン・ダイニング周りは回遊動線になっており機能面的にも充実した間取りになっています。